■口裂け女の都市伝説 御形「まーなんだ、口裂け女を知らないって奴は、まさか居ないよな?」<一堂を見回して。 「1979年、岐阜県八百津町で発生した、まぁ都市伝説の中でも有名なやつだ」 「マイナーチェンジを繰り返しながら瞬く間に全国に広がり、主に小中学校の生徒に非常な恐怖を与えた。 所によっては校内集会や連絡簿での注意、また集団下校などといった過剰な反応も起こっており……まぁこりゃ一種の集団ヒステリーみたいなもんだ。大事だったんだ」 「で…口裂け女の話だ。概要としてはこうだ。マスクをつけたおねーさんが、いきなり『わたしきれい?』と訊いてくる。 まぁ顔の半分隠れてるとは言え、目鼻見えてりゃ大まかな美醜くらいは判るさな。だいたいのパターンにおいて、口裂け女ってのは一見したところ美人であるらしい」 ■今回の噂について 「俺はただ、昨日妹からの電話で、口裂け女の噂が蔓延してるって聞いただけだ。詳しいことは知らん。げほんげほん」 「まー昔口裂け女が流行ったときも、小中学校が主だったからな」 「そもうちの高校にまでは流れてきていなかったわけだからな。噂ってのは感染者を選ぶもんだ」 #妹と電話…ちゃっかり携帯所持を示唆してた。てか、妹と別居中? ■妹について 「うんにゃ、第一小学校の六年生」>妹。 「話なあ…うちの妹は達者な方だが、世の中の人間全てが話し上手なわけではないぞ」 ■原因 「とりあえず、蔓延している以上、原因は三つほど考えられる」 「一つは流布している者の存在」 「一つは広まりやすい環境、土壌」 「最後の一つはまあ、言わんでもわかるわな」 ■SDからのありがたいお言葉 「お前達が積極的に某かの推論を立てていかない限り、すぐに行き詰ると思うね、俺は。情報収集ってのはそういうもんだ。蒐集ではいかん」