あだ名
「ノリリンって、私のことですか!?」
乃梨子は、おばあちゃんに、くってかかった。
こんな、アメリカ人みたいな、おばあちゃんはいやだったけれど
でも、文句を言っても、柳に風で受け流されてしまう。
そういうところも苦手だった。理屈が通用しないのだ。
「うー」 くやしい思いをかみしめていると、友が、なぐさめてくれた。
「でも、ノリリンで、まだよかったじゃない」
「どこがっ!」
……そうだ、この縦ロールの友は、なぐさめるより、傷口に塩をなすりこむタイプだった。
しかも、自分は、あだ名をつけてもらえなかったものだから、すねているのだ。
かげでは、「ドリル」だとか、「バネ」だとか呼ばれているんだから、いいじゃないか。
ピ ―
「だって、ノリ〇―だったら、今頃、大変よ?」
(すみません。思いついたものの、他に使い所がなかったので…)