混合にする前に・・・ 眠りたいので夜間の授乳だけミルクにしたい。 母乳があんまり出ないのでミルクを足したい。 ママが乳腺炎・風邪などのトラブルで授乳できない。 赤ちゃんの体重が増えないからミルクを足せといわれた。 混合にする理由は様々です。でも、ミルクを足す前にちょっと考えて欲しいことがあります。それは「母乳は吸わせる回数が多いほど、多く分泌されるようになる」ということ。周囲の人たちは赤ちゃんが泣くたび「かわいそうだからミルクを足しなさい」と言うし、体重も増えない。そんな時、ついミルクに手が伸びてしまうもの。 ミルク育児が悪いと言っているわけではありません。でも、「母乳だけで頑張りたい!母乳育児を軌道にのせたい!」と思っているのなら、今が本当の頑張り時。 育児にはその時々でいろんな「壁」があります。母乳育児は、ママになって最初の壁です。母乳で頑張るか・ミルクに切り替えるか・・・それはママが決めること。そして決めた以上は自信を持って欲しいと思います(よく聞く&ネットで見かけるのは、ミルクママたちの後悔の声。「もっと頑張ればよかった」「母乳で育てたかった」など・・・) 混合の方法について さて、話を本題に戻します。
これが一番効果的な混合の方法です、私自身も最初は混合育児でした。ただ、気を付けていたのは「一日に足すミルクが200ccを越えないこと」でした。といっても、最初の頃はそういう知識がなかったから、かなりのミルクを足していたんですけど・・・。 また混合の場合、なるべくミルクだけの回を作らないのも大切です。ミルクだけの回があると、その分おっぱいを吸う回数が減ることになるからです。おっぱいを上手に飲めない赤ちゃんの中には、哺乳瓶に慣れてしまっている子が多いので、まずママのおっぱいに慣れてもらう必要があります。そのためにも、一回でも多く直接授乳が出来るようにします。そして哺乳瓶を使う時は、簡単に飲めない構造になっている物を選ぶのも大切です(「母乳育児グッズあれこれ」でも紹介しています) 具体的には、ママの元気な時間帯を選んで、一回だけ思い切ってミルクをやめてしまうのがよいでしょう。 多分赤ちゃんはすぐにお腹をすかせて泣くでしょう。ひょっとしたら30分と持たないかもしれません。我が家でもそんな状態がかなり続きましたが、気がつくと1〜2時間空くようになっていました。個人差があるので、すぐに間隔があくようになるママもいれば、3ヶ月くらい経ってようやく・・・というママもいると思います。最初はかなり辛いと思いますが、赤ちゃんにつきあっておっぱいを飲ませてあげます。もしミルクを足すのならその後に40〜60ccという少量にします。一度にたくさんのミルクを足してしまうと、それだけで赤ちゃんはお腹いっぱいになってしまい、次のおっぱいまでグンと間隔があいてしまいます。 また赤ちゃんの方でも、泣く=お腹がすいたという訳ではなく、ちょっと小腹がすいた・のどが渇いた・ママに甘えたい・上手に眠れないなど、泣くのには色々な理由があります。そんな時はちょっとしか飲まないので、またすぐに泣くのです。もちろん泣いたら飲ませてあげましょう。 それから、赤ちゃんには「成長期」というものがあります。だいたい生後3週間頃と満3ヶ月の頃はどんな赤ちゃんも急激に成長するので、信じられないくらい頻繁に泣いておっぱいを欲しがります。それに生後3ヶ月くらいまでは、おっぱいの間隔も3時間以上開けない方がよいと言われています。この時期は授乳回数が10回を越えるのも普通です。赤ちゃんが一番成長する時期だからです。決して母乳が足りないのではありません。早い人で2〜3日・1週間も頑張れば、母乳の生産が必要量に追いついてきます。 ミルクどれだけ足してる? それからミルクの量のこと。一日に足すミルクの量が200cc以下なら、本当は足さなくても大丈夫!母乳だけで頑張れるんです。でも、誰だって夕方は疲れて母乳の量が減るものだし、たまには夜中ぐっすり眠りたいですよね。でも、ミルクを足す前にまず母乳を飲ませてあげて下さい。 「母乳が出ていない」と思っても、まず赤ちゃんにおっぱいを吸わせてあげて欲しいと思います。赤ちゃんは自分に必要な分をちゃんと引き出してくれるものですし、ママが思っているより、きっと母乳は出ています。 |