2009.01/31 21:19 001:笑 『はじまりの君は笑っていて好きのまま終わるのが私のねがい』 初めて会ったときの私のしょーもない冗談に君は大笑いしてくれて、その明るさを「好き」になって、好きの気持ちは永遠に変らないと思うのです。 *Comment はじめに 明日から題詠blog2009が始まります。 投稿はトラックバックによるもので、001の歌は明日以降トラックバックを送ることになります。 本日21時頃、百のお題が公開されました。 お題は、参加者から募集したものを参考として選定されました。 最後の100番のお題、「好」は私が応募したものです。 下手な歌は詠めなくなりました(笑) posted by 陸王 002:一日 『十七時五十五分をフクロウが告げ一日が終わり始まる』 会社を定時で退社すると、これぐらいに帰宅w 梟の羽根は500系新幹線に応用されたように音もなく獲物を捕獲するための突起があるとのことですが、その時の梟は私のすぐ上を、「ギャーっす、ギャーっす。」と賑やかに南の方へ飛んで行ったのでした。 私は、東へ(笑) 003:助 『ウミガメを助けたはずが気がつくと私のほうが救われていた』 私には人の為になるようなことは何もできないのですが、常に感謝の気持ちを忘れないでいようと思っているのです。 004:ひだまり 『ひだまりで君に寄り添い寝る猫に 勝負挑めば勝てるだろうか』 はっきり言って、私はネコには負けますw ネコには触ってみたいのですが、半径1m以内に近づくとくしゃみが出て、眼の粘膜がボロボロになってきて・・・ 005:調 『調子乗りと言はれて今日も木の枝を振った私の手に枝は無く』 解説は要りませんよねw 私はこんなヤツなんです。 006:水玉 『愛らしいクマの刺繍の白いとこ埋める水玉模様のわたし』 「白いとこ」ってどこなのでしょう? 背景全体かもしれませんし、シロクマだったら全身で、ツキノワだったら月の輪で。 こっそり支えているつもりが、なんか脚光浴びちゃってるぅみたいな、そういった水玉模様のとまどいw 007:ランチ 『アンティークドォルのごとく澄んだ眼をランチタイムのカフェでみつめて』 日本人の眼、その殆んどが、それが十万人に一人の眼であったとしても黒か茶色です。 うちのわん太、日本生まれのドイツ犬。日差しのさしこむ室内で、わん太の瞳をみつめてみました。 ドイツ産なのに、日本人のような茶色い眼をしていました。 008:飾 『飾らないことと天然入ってることに相違はあるのかないのか』 「飾らない」は無防備であることで、「天然入ってる」のは無敵だということです。 009:ふわふわ 『風邪を召しふわふわ夢見てる君にただいちどだけものを言はばや』 男子たるもの愛の告白などというものは誰にでもするものではなくて、千載一遇のチャンスがあったその時にこそ気持ちを伝えたいものです。 010:街 『クリスマスに華やぐ街のパーティーに賑わう店で孤独なわたし』 宗旨不明のパーティーは主役不在の披露宴のようなもので、いまひとつ盛り上がりの向け先が分からないのです。 011:嫉妬 『世の中の平和をまもるヒーローの辞書に「嫉妬」の項目は無い』 あったら怖いシリーズ(笑) 地球の平和を護るヒーローの辞書は安物なので、ボキャブラリィに乏しいのです。 早速、しっと【嫉妬】を調べてみたのですが、五十音順で、しったい【失態】の次は、しゅわっち【ジュワッ彡!】まで飛んでましたw 012:達 『「友達」の 歌をわすれて 冬の日に ぬくもり残し 独り冷たく』 「嬉しい時も、悲しい時も、そばに居てくれるのが友達」 その夜、久しぶりに逢った友は、風邪と疲労で少し体調を崩していました。 私は友をねぎらい、1時間程度で食事会を切り上げました。 別れる時に握手して3日後の再会を約束し、暖かくして眠るように伝えました。 友に朝は来ることはなく、約束は果たせなくなりました。 面識も交流も無いのですが、題詠blogでも活躍されていた笹井宏之氏が1月24日逝去されました。享年26歳。 ご冥福をお祈りします。 それはもう「またね」も聞こえないくらい雨降ってます ドア閉まります (笹井宏之さん) 013:カタカナ 『歌姫は伊太利の香り漂えどオーケストラの音はカタカナ』 世界に通用する邦人歌手が多く輩出するのは喜ばしいことなのですが、日本の歌劇団付属楽団の低迷は昔から変わらないと、ある日の朝、テレビでオペラを観ていて思ったのです。 014:煮 『評判の関東煮(おでん)を前にサラダ食(は)む君を見ていて元気になれる』 関西では「おでん」のことを関東煮(かんとだき)と呼びます。 岐阜県で作っていても「敦賀ういろ」と言うようなものです。 015:型 『太いとか短いと人を笑うけど血液型のO型なひと』 これは何でしょうねぇ? 脚の話なのでしょうか? 血液型がO型というだけで、てのひらの皺が生まれつき餅焼き網のようになっているというだけで、笑いが取れるのであれば、私はそれらのことに感謝したいものですw 016:Uターン 『牡(おす)馬をつなぐ椿の木をもとめUターンする北国街道』 新美南吉著「牛をつないだ椿の木」の世界w 椿の木に牛をつないでおいたら、牛が椿の葉をぜんぶ食べてしまったというおはなし。 国道8号線は一桁の国道でありながら、その一部区間(4車線道+駐車区画+アーケード)では夜間ほとんど車の往き来が無くて、駐馬場所を求めていくらでもUターンできるという、ほのぼのとしたものです。 ちなみに、そこで神戸ナンバーの牡馬が椿の葉っぱを食べていても、見なかったことにしてくださいw (なお、カタカナの"オス"ではgooブログへのTBを受け付けてもらえませんでした。) 017:解 『できるならこっちを向いて 君の尾に合う解毒剤持ってないので』 幸運の女神の後ろ髪が刈上げられているのと同様、人は誰でもしっぽに毒があると言われています。 その毒に犯されたら、歩く度にHPが減って行きます。 ゲームの世界なら教会へ行って「どくのちりょう」をしてもらったら良いのですがw なお、父親の背中には、毒の成分は含まれていないと思います。 018:格差 『原子間距離ヲ縮メテ星ト星格差ヲ埋メリHe-3(ヘリウムスリー)』 核融合反応は重水素(D)とトリチウム(T;三重水素)などの距離を接近させて融合させ、ヘリウム(He)と強大なエネルギーを得るものです。希少なトリチウムの代わりにHe3を使っても良いのですが、He3は地球上には天然の状態では存在しません。しかしながら、月などの大気圏の存在しない星では太陽風(水素やヘリウム)が直接当たり、月面には資源となるHe3がふんだんにあるというのです。 そこで、月面に核融合発電所を作り、マイクロ波等によるエネルギー伝送で地球に電力を送る計画が提案されました。これが実現すれば、異星間格差が解消されるに違いありません。 (なお、D-T炉では運転に伴うトリチウムの生成・回収も可能なので、D-He3炉は月に人が住むようになってからだと思いますw) 以上、三十一文字の中に宇宙を閉じ込めた文字合わせ標語の解説でした。 019:ノート 『このノート M子が持っていてほしい 2ヵ月だけの交換日記』 この期に及んで自分をアピールしたいのか(笑) なお、M子って誰? という話なのですが、3文字の女子を表す名詞を選んだもので、実在の人物とは関係の無い架空のものですw 020:貧 『世の中に似て非なるものあまたあり 「貧」と「貪」とか 「姉」と「柿」とか』 この前なんか靴と鞄を間違えちゃって、なんか歩きにくいと思いましたよw 021:くちばし 『浅底の皿くちばしでスープ飲む君の力になれない私』 私の目の前にある飲み口の長い壺に入ったスープと取り換えたら良かったんだって、後で考えてそう思ったのでした。 自分の非力がもどかしくなること、良くありませんか? なお、原作はキツネとコウノトリとがお互いにいじわるをする話ですw 022:職 『転職の神殿へ行きケーキ屋になりたいときの「はぴばあすでい」』 神殿に行って魔法の呪文を唱えるだけで夢が叶うのであれば良いのですが、ダーマ神殿に行くにはレベル20ぐらいになっていないと道中で魔物に倒されるのですよねw 023:シャツ 『シャツの襟片方だけが立っていること直すのはわたしだけなの』 あのぉ、シャツの片襟立ちぐらいなら、誰でも良いので教えてくださいw 024:天ぷら 『遠足にアイスクリームの天ぷらはお菓子じゃなくておかずじゃなくて』 どうやって作るんだろうという謎が、どうやって遠足に持って行くのだろうという謎を呼びました。 お菓子は315円(税込)までですw 025:氷 『白雲と夕日の小さじ半分に氷を浮かせ桃のチューハイ』 レシピ通りにしたらピンク色の清涼飲料水にしかならなくても、君の前に置くと奇跡が起きる。 この氷(こおり)のお題は、ほきいぬさんが応募したものですが、氷だけあってレシピの中でちょっと浮いてます。 「アナツバメの巣」ぐらいならピッタリだったのかもw 026:コンビニ 『コンビニで水着ギャルには目もくれず「ウコンの力」求めゆく朝』 この寒い時期になんで夏の歌?ってことで、ちょっと解説が必要ですw ローカルで申し訳ありませんが、私の住む辺りでは「水着ギャル」は、「夏の朝のコンビニ」の季語です。 「ウコンの力」は「少し酔っ払った翌朝のコンビニ」に買いに行くのですが、先日は、目覚めスッキリだったにもかかわらず「ウコンの力」で気持ち悪くなりました。(注:個人差があります) 027:既 『既視感と心理学者は云ふけれど次の場面の予言もできる』 ということで、私は既視感(デジャヴ)=予知夢だと思っています。 一種の未来予知能力なのですが、たいしたことがわかるわけではないので実用的では無いうえに、最近ではあまり見なくなりました。 そういえば、東野圭吾氏が「予知夢」という書籍を出してました。読んでません。 028:透明 『透明になれたとしてもいたずらにしか使えないことのあさはか』 「空中に浮き遊ぶことできるのに牢破りすらできぬあさはら」 うわっ、なんか、怖い歌w 029:くしゃくしゃ 『くしゃくしゃの文(ふみ)てのひらで伸ばしてはあとにもどれぬもとにもどれる』 「もどらぬ(失う)」ものを作らないために、もう二度と泣かせはしないと丸まった文を掌で伸ばす・・・ 030:牛 『明晩の牽牛のため精をつけ 7月6日はカルビ記念日』 俵先生すみません、もう二度とパクりません。年に一度なので大目に見てください(織姫) 031:てっぺん 『幸せのてっぺんのとこ豆粒のしこりがあってつまんでもいい?』 大きさは小豆ぐらいでしょうか? 空豆ぐらいでしょうか? 032:世界 『松の木にしるしをつけたそのあとの記憶が飛んだ世界の果てで』 気がつけば、5本の松を一本切れば4本になってあとは夫婦松なので切ってはいけませんとお釈迦様に諭されて、頭にわっかが嵌められ岩山に閉じ込められていた、というおはなし。 033:冠 『前向きに倒れたキミへのごほうびと蟹の鎧に冠(かんぶり)添えて』 この歌を詠んだのが2月中旬の寒い日でしたw 風邪には気をつけてくださいね。 人間、食べて笑って寝てれば幸せ。 (今年の富山湾の寒ブリは不漁でした) 034:序 『5回ほどワープ航法入ります 順序を追へど所要2時間』 気持ちを伝えたい気持ちが回って、聞かされるほうは、たいへんw 035:ロンドン 『吾 試験勉強をする庭先で ロンドン橋の歌唄う母』 そんなに「落ちる」を連呼しなくてもいいのに>< ♪ I'm just a woman Woo〜 fallin' down 036:意図 『7月の君独創なデザインのドレスに蜘蛛の意図は絡まる』 この歌を詠んでちょっとの間、「蜘蛛の巣」の柄のワンピースを身につけて不敵に笑いかける女性が私の脳内を支配していました。 あれ? 蜘蛛の糸じゃなくて、亀甲模様だったかな? 037:藤 『ぼくらより背丈の低い先生がようやくできた藤のむらさき』 そこらじゅうを汚して、白と青と赤の絵の具を調合したのでしょうかw 一生懸命に取り組む姿は人の心を捉えるものです。 それが、慣れて、疲れて、役務と対価との関係になってしまうと、心が行き場所を失うのです。 038:→ 『隙開けて見れば田鶴の機織りてをり携帯の→(はっしんりれき)』 私の持っているS社製のau携帯は、→ボタンを押すと発信履歴が表示されます。 ぜったいに中を見ないでくださいと言ったのに、つい見てしまったものだから、痩せこけた鶴は「いきなりかよっ!」と突っ込んだ挙句飛び去って行ったのでした。 「→」のお題で投稿しようと思ったら、ある方の作品と発想が全くカブっていましたので、即席で詠んだものです。 039:広 『広角のレンズでアタシを撮らないで クッパ大王の顔になるから』 家庭用ゲームの話題、スーパーマリオシリーズのクッパ大王の顔、知りませんか? 例えて言うなら、絶世の美女を魚眼レンズで撮ったような顔ですw 040:すみれ 『ともだちのままいたいからわがままを告げられぬまますみれ花咲く』 ちょっとくどいスナック「Violet」のママw じゃなくて(笑) すみれの花言葉は「思い」。 そばに居るだけで喜びは二倍に悲しみは半分に、良い所だけを見てお互いを高めて行けるような、そんな友達関係がいいと思うのです。 良い所しか見ていなかった友達が恋人になるには、大きなリスクを伴います。 すみれの花は相手の欠点が見えずに、ただ並んで咲いているのです。 041:越 『僕が引き君が押したら勢いで車止め石越えた後退』 引こうが押そうが越えようが、所詮「後退」なんですよね。 でも、バックで駐車しておけば、次の日車を出し易いのです。 なお、実際には「君が引き僕がスベれば凍りつく空気漂い選手交代」のようなものですw もういっちょ、「風邪を引き僕が押しかけ勢いで一線越えた君の抗体」。 042:クリック 『この歌を読まれた方は[拍手]ボタンクリックしてねお願いします』 双方向通信のちょっと楽しい歌ができましたよw 043:係 『近ごろの恋愛小説においては階乗数の関係ありて』 さてここで、昔習った数学の復習の時間ですw 自然数nの階乗(かいじょう)は、1からnまでの自然数を全て掛け合わせたもので、数式ではn!(びっくりまぁく)で表わします。 また、登場人物がn人であれば、(n-1)!通りの関係があります。 n=6とした場合、(6−1)!=1×2×3×4×5=120で、6人登場する小説では120通りの愛憎劇が繰り広げられるというもので、ほんと、びっくりですw 044:わさび 『チューブ入りのやつほんとは本わさびじゃなく山わさびって知ってた?』 いきなりタメ口ですかw チューブ入りわさびの裏面の原材料を見ると、多くは「本わさび、西洋わさび」となっています。西洋わさびは、ワサビダイコンや山わさび、欧米ではホース・ラディッシュと呼ばれ、 日本では主に北海道で栽培されています。西洋わさびは日本のわさびと同じ辛み成分を持っていて、加工がしやすく安価なため、チューブわさびや粉わさびなどの原料として使われているのです。 045:幕 『幕の内弁当梅とアジフライ取換へて行く海ラララライ』 相変わらずリズムの悪さを強引に帳尻合わせしていてすみませんw 列車の旅は、やっぱり駅弁とお茶ですよねw 046:常識 『常識をくつがへすうた詠めるのが短歌初心者かなラララライ』 こんなの詠むのに何時間かかったのか考えたら、情けなくなってしまう初心者なのでした^^) ちょっと充電してきますw 047:警 『林檎食べ白馬の王子待つ姫の眠りを覚ます「警笛ならせ」』 ワタシ、こんなので起きるんじゃなかった(白雪姫) ちなみに、「白馬の王子」は、「白馬に乗った王子さま」のことですw 参考:道路交通法第五十四条第二項 (警音器の使用等) 山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。 048:逢 『逢えたからとてもしあわせだったからわたしはひとり京都へ行くの』 この歌、自分で詠んでおいて、いろいろと妄想を楽しんでしまいました。 ちなみに舞台設定は、京都まで100〜200km程度の地方都市です(笑) 別れの歌はあまり詠まないのですが、たまには、ね。 049:ソムリエ 『うどん屋の隣にできたフレンチのソムリエさんてどういう漢字?』 お客さまに蕎麦の蘊蓄を傾けるのが「そばリエ」、喜一っつぁんとか賢治くんとかの宮沢姓の専門家は「宮沢リエ」、ソムさんの苗字は「孫」でしょうか? 050:災 『胸元の火災報知器押したならベルが鳴るとか思ってらして?』 そ、そのようなこと考えておりません(汗) 051:言い訳 『このお題ひらがなで応募したんだよねぇ、ぶつぶつとごちる言い訳』 このお題は、陸王が「いいわけ」と応募したものが漢字で採用されたものだと思います。 一般に「言い訳」というものは、相手にあまり聞いてもらえるものではないけれども一生懸命弁明するもので、そのあたりの面白さを歌にする力量は私にはありません。 先輩諸氏の力作が非常に楽しみなお題であります。 052:縄 『縄文の地層のなかに探してたぼくの上履きやっと見つけた』 この、「あったぁ〜w」というキラキラ感がテーマの暗さを吹き飛ばしているところが好きですね。 053:妊娠 『妊娠のお題、男子は外へ出てソフトボールで三振・四球』 男女雇用機会均等法施行後の小学校の授業はどうなっているのでせう? あ、ちなみに「四球」は、専門用語では(しきゅう)と読みます。蛇足ですけど。 054:首 『首肯く(うなずく)を首傾く(くびかたむく)と読みそうな勢いのある首相がんばれ』 健全な精神は健全な肉体に宿ってほしいものです。 055:式 『一期なる星人式の二次会は地球遠征乗り遅れし僕』 1月15日(当時)の「次行こっ、次!」の宇宙タクシーに乗り遅れた私は、「二次会はどこや〜?」って、いまだに彷徨ってますw 056:アドレス 『意味の無い覚えられない特別なアドレスにしたスパム野郎め』 以前、携帯へのスパムメールの増加に伴い、メールアドレスを変更しました。 その際、自分の名前をある特別な法則により変換して新アドレスにしたのですが、思い入れはあってもアドレス自体は意味の無い英数字なので、7桁でも覚えられません。 057:縁 『白無垢でほほ笑みし君 今 昼の光の色に縁側で笑む』 本日4月1日は結婚記念日です。 いつもありがとw [057の開発秘話] 最初、お題を「緑(みどり)」と思ってしまって、 「白無垢でほほ笑えんでいた君がいま緑に染まりほほ笑んでいる」 と、していました。 大きいフォントの環境で見てみたら誤りに気づき、 「白無垢でほほ笑えんでいた君がいま縁側で朱(しゅ)にほほ笑んでいる」 としました。 イメージとしては、緑色でも朱色でも無くて、あえて言えば昼光色でしょうか。 ということでできた歌ですw 058:魔法 『さみしさのきみには雨をすきになる魔法をかけてみたいと思ふ』 雨が降ってきて淋しい気持ちになったときに、電話を掛ければ30分以内にあの人が飛んできてくれると思えば、雨の日が待ち遠しくなるのでしょうか。 059:済 『ちょっといま手が離せない元彼の清算済ませ掛けなおすから』 受話器の向こう側はミステリーゾーンです。 060:引退 『「さようなら、引退します。」満月を見上げる度に姫の呟く』 ちなみに、キャンディーズが普通の女の子に戻ったのは1978年4月4日で、30年後のこの日東京で同窓会が開かれました。 南海キャンディーズは、現役を続けています。 [没短歌] 毎月のように引退試合ありいつまでたっても引退できぬ →引退し馬の肉食す雄の獅子の押す触肉の旨し退隠← 061:ピンク 『ピンクとか青とかのやつ10円で市内であれば何時間でも』 市内電話が3分10円(現在のNTTは1分10円)になったのは昭和45年のことで、その頃は黄色とか緑色とかのやつはありませんでした。 今では、赤をリーダーとした5人で合体してますw 062:坂 『坂転げ落ちてくる君見て指を咥えていたら夢から覚めた』 倫理観というものは、日常からの逸脱に対していかに日頃からイメージトレーニングをしているかによるものだと思います。 063:ゆらり 『静寂の海に鎮めてもらはむや心ゆらりとしそうになるを』 港の公園の手すりに寄りて詠める 064:宮 『いにしへを思ひて花の散りゆけば可愛き君の古都松の宮』 もうちょっとなんとかしたかったのですけどw 065:選挙 『衆議院議員選挙のポスターはフーイズヒーがふたりの話題』 以前、海外からのお客さまに同行していた時、道路脇に地元選出議員のポスターがあって、「この人、誰?」と聞かれました。 私は、「He is a congressman.」と答えたのですが、「dietman」のほうが良かったのでしょうか? なお、「フーイズヒー」とすると「ポスターは」となり、「この人、誰?」とすると「ポスターの」となることを発見しましたw [没短歌] 「選挙期間前の街頭演説でたすきに書いた(本人)(読み:かっこほんにん)」 [没解説] とても面白い話なのですが、短歌にするには実話なので面白くも何ともなくトップ当選でしたw 066:角 『しみこんで膨張してはとろけゆく角砂糖など昔のものね』 最近見かけないものシリーズw あれは一個の大きさが決まっていたので、丁度良くならないこともあったわね・・・ 067:フルート 『演奏会迫りたるらむニット帽歩きながらにフルートを吹く』 大学のときの吹奏楽サークル、フルート奏者が朝から晩まで独り練習をしていました。 講堂の中をうろうろとw さすがに木管楽器だなと思いました。 068:秋刀魚 『ペンギンのバケツになってめぐらせる秋刀魚と鯵とどちらが好きか』 この歌を、「一番近くにいる人が一番理解している」と解釈するのには無理があって、単に、「バケツでごはん」というペンギンが主人公の、ほのぼの漫画があったことを思い出しただけですw 069:隅 『片隅に大切にしまい込みいまもそこを動かず無数の菌糸』 想い出を心の片隅に置いておいたら黴生えて、粉吹いてw 070:CD 『CD(クリスチャン・ディオール)の服裏側に着てしまう朝B面の歌』 [没短歌] CDを何度も聴けばB面の音逆向きに聞こえくるらし (この歌、トラックバックが受け付けられませんでしたので、急きょ入れ替えました) ベランダに下げた鳥避けCDの音金星に届けばいいな 071:痩 『「ちょっとだけ痩せたのよw」って青白き君にジャスコで電池を買へり』 我が家には使用済みのアルカリ電池が袋いっぱいに売るほどありますw なお、"ジャスコ"は"エ○レ"にしたかったのですが、あまりにもローカルなのでw 072:瀬戸 『「瀬戸焼は美味しいですか?」先生と大人の話したい十歳』 小学四年生のある日、社会の時間に友達が手を挙げ、「九谷焼、美味しいですか?」と訊きました。 本人はウケ狙いであると言っていたのですが、普段真面目な彼がクラスの父兄全員の笑いものになるのにそう時間はかかりませんでした。 彼は今、元気に暮らしているのでしょうか? 073:マスク 『「マスクマンだぞ〜」ってわたしを笑わせる、けど、それ、ちょっと、マジ笑えない』 ここ、笑う所ですw 074:肩 『肩触れることより明日の雪のこと話弾んで雨の日は好き』 冷たい雨の日は、恥ずかしい破れ傘であってもそれは温かいものだと感じるのです。 075:おまけ 『君がぜひ欲しいと言ってた風船のガムのおまけについてきちゃった』 「思い出になる品を贈りたいのですけど、何がいいですか?」 「フーセンガムがいい、ずっと大切にするw」 (でも、ほんとは携帯ストラップ、それよりもおまけが欲しいにゃ〜。) 076:住 『10分で行けるけどもう10年間行くに往けない君の住む町』 10分はちょっとおおげさで、20分ぐらい。 10年はちょっとおおげさで、3日間ぐらいでしょうかw 077:屑 『千万のときを越え来し瞬(またた)きは満天の屑、ひとつの希望』 今見ている星の光は何万年も前のもので、それが星の数ほど集まってスターダスト(星屑)となります。そのひとつひとつはきっと、現在を生きている誰かの希望の星にちがいありません。 078:アンコール 『しっかりと聞こえたけれど 頬つねるのは嫌だから、ねぇ、アンコール』 [没短歌] 「最終の曲が流れてアンコール聴きたいという「さくら」の一声」 阪急電車梅田駅では、終電の時間が近づくと「蛍の光」が流れます。 私は学生時代に合唱サークルに入っていたのですが、定期演奏会の最後の曲が終わった後、「アンコール!」と叫ぶ「サクラ」を客席に配置していました。 さて、3月のJR時刻改正で、東京駅から九州方面へ行く寝台特急が姿を消しました。以前、「さくら」号という長崎・佐世保行きの寝台特急が走っていましたが、そのリバイバル(アンコール)運転があったなら、東京駅のホームに溢れる人たちに見送られて、EF66型機関車の汽笛が一声するのだろうなと思いました。 って、没短歌にどれだけ紙面を割いてるねん! [もうひとつ没短歌] 「もういっちょ、もういっちょうと、アンコール 掛け声空し 一郎、吉兆」 079:恥 『賢人に混ざり自ら恥っ子と言ひつ転がるきみは紅顔』 [使用上のご注意] 「恥っ子」は「恥ずかしい子」の意味で読んでください、基本的に。 「紅顔」は、せめて「厚顔」までにして、「抗癌」とか「睾丸」まで膨らませないようにしましょうw 080:午後 『午後を切り取るなら720分DVDに丁度収めて』 一般に午後は幸せなものですが、ひとときではなく、じゅうにときぐらい幸せであればいいなと思う私は欲張りw 081:早 『文盲のオモニは「早くきてねぇ」としたため里は若芽の香り』 ここに、「オモニ」とは韓国語で「お母さん」の意味です。 韓国の人は、温かいワカメスープで誕生日をお祝いするとのことです。 世界的に有名な偉人である野口英世博士。知名度は抜群であるにもかかわらず、好感度では福沢諭吉翁に水をあけられている千円札の人。 野口博士が研究のため渡米した際、幼いころ習った字を思い出しながら書かれた「はやくきてくたされ」と何度も繰り返される母の手紙を受け取ります。心を動かされた野口博士は日本へ一旦帰りますが、それは最初で最後の帰国でした。 1928年、野口博士は黄熱病に倒れましたが、母の手紙は終生大切に持ち続けていたとのことです。 082:源 『電源はしっぽを引くと入るけど電池切れまで止められないの』 連続120時間再生のヘッドフォンステレオは、体が持ちませんw 083:憂鬱 『そういえば背びれ5枚目右側にペンで憂鬱って書いてあった』 それはそうと落書きは水性マジックでお願いしますw 084:河 『70's宇宙銀河の煌きを吾輩の仔に太陽の塔』 あの頃の大阪は良かった。 なにしろ、人類の進歩と調和の中心だったのだから。 今は、ちょっと景気は沈んでいるけど、芸術の爆発は渋谷に譲ってしまったけど、 今も、好きやねん。 085:クリスマス 『クリスマスケーキにろうそく挿しゆけばイヴの終わりてあと五百本』 "クリスマス"のお題はクリスマスでしか詠めなくて、"苦しみます"なんてベタだし、ま、家族が力を合わせて1日で1509本立てることができたので、良しとしましょう。 086:符 『点付けただけで五割増量の音符のような藤岡弘、』 ふじおか-ひろし、【藤岡弘、】 「モーニング娘。」に影響を与えた、「、」を芸名の一部にするだけで出演依頼が1.5倍になったと伝わる仮面ライダー1号。 ふてん-おんぷ【付点音符】 楽譜で、符頭の右側に点を持つ音符。もとの音符の半分の長さが加わる。 (50音順) この歌はフィクションであり、藤岡弘、氏の幅広い人気は、そのお人柄によるものです 点付けて良かったんだよ 三十一を手に入れたんだよ 本田美奈子.(敬称略) 087:気分 『恋人がデュエットすれば別れると伝わる「恋の電気分解♪」』 続・あったら怖いシリーズ(笑) このような都市伝説は聞いたことがありません。 歌は、寺門通ちゃんあたりが歌ってそうですけどw 088:編 『編み針に心を映しあのひとへ想いはふかく眠りにおちる』 ちょっと難解ですが、ベースとなったのは「眠れる森の美女」です。 呪いの魔法をかけられた王女を心配し、王さまは国中の紡ぎ車を燃やさせたのですが、城の屋根裏の糸車のスピアで指を刺した王女は百年の眠りに落ちたのでした。 089:テスト 『偽りの優しさ溢る我まるで既婚者アリのミスコンテスト』 自分で詠んでおいて解釈に困ってしまったという愚作です。 誰か解説してくださいw 090:長 『水滲みた長ぐつのなか肉球のすき間を埋める音の楽しさ』 二足歩行で流暢に日本語を喋る猫がいたとして、 猫であるからには当然長ぐつを履いていたりして、 立って歩くことに慣れていないので水たまりで長ぐつに水が入って、 歩く度にぐっちぐっちと音がする。 雨の日は楽しい^^ 091:冬 『半袖の服一枚でよく冷えたびぃる一気に呷っても冬』 いったい、何をしたかったのやらw 寒くない歌にしたかったのですが、きわめて寒い歌ができちゃいました。 [没短歌] 冬の間にお世話になって夏来ればアリの邪魔するキリギリスです 平成21年3月11日(水)、それまで順風満帆だった私に突如スランプが訪れました。 見直すのがめんどくさいので、091からの歌はそのまま公開します。 092:夕焼け 『この夏は一生忘れることのない夕焼け空に逢いたいものだ』 日本では、一生無理かな・・・ 093:鼻 『偽りに伸びた鼻の木よじ登り打倒巨人にジャックとふたり』 この「鼻」のお題は、ほきぬさんが応募したものです。 何で「鼻」なのか思い当ったのは、最近のことです(笑) 私の場合は、考えても考えても「ジャッキー・チェンの鼻」しか目に浮かびませんでした。 しばらくして出来た歌は、ピノキオとジャックと豆の木とカンフーが混ざってしまいました。 なお、我が家のシンボルツリーのハナノキは、植樹10年以上経って未だ花が咲きません。 094:彼方 『ごわごわのラッコの上着手に入れてきみと別れた宇宙の彼方』 ヤマトシリーズ第一段w イスカンダルで何があった? [没にした短歌] 『届かない電波となったあのひとの手紙に書かれた住所は「彼方」』 最後に「カナダからの手紙」をデュエットしたことを詠んだのでしたが、他の方と見事にカブってましたw 095:卓 『門前でピンポンしては夕暮れの黒猫大和の卓球部員』 ヤマトシリーズ最終回w ピンポンダッシュは男児のロマンでしょうか。 「クール卓球部員」ってのもあったので「暮るる」としてみたら、「(夕暮れの)黒猫」はどこかへ消えてしまいましたw 096:マイナス 『襟足のマイナスイオン惹かれないように座席のベルトを締める』 運転中のマイナスイオン使用は"−1点"ですw 097:断 『男装の婦人の断層写真には悔し紛れに立てた中指』 解説・・・やめときます。 098:電気 『電気飴(わたがし)を縁日の夜に事務的にたゞ忠実に作る機械人形(ろぼっと)』 露天商のおっちゃんがパーティーグッズの眼の書き入れられた眼鏡をかけていたとしても、綿菓子は綿菓子なのです。 099:戻 『長旅を終えて戻ってきた鳩に緑の豆を山盛りにする』 苦労をしたのか、羽根に艶は無く、少し痩せて帰ってきました。 積もる話もあるのですが、とりあえず食べるもの食べて元気になってもらわないと。 100:好 『これほどに長きを生きてふたたびの伝へしことば好きですあなた』 すべてはこの歌のためにありここからはじまる。 2009.05/14 02:07