オルファ:トレーナー セフィー:トロピウス レーナ :ギャロップ ミル  :ミロカロス セレン :サンダース アルス :ボスゴドラ フィン :オオタチ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 朝六時、俺はいつもと同じように窓から差し込んでくる光で目を覚ます。 みんなは・・・まだ寝てるか、 俺は寝てるみんなを起こさないように部屋を出る。 とりあえず着替えて朝食の準備を始める。 メニューは・・・スクランブルエッグとベーコンかな、丁度パンもあるし、 そんな事考えていると、リビングのドアが開いた。 フィン 「おはよっ、オル兄」 アルス 「おはようございます、オルファ様」 オルファ「ああ、おはようフィン、アルス」 起きてきたのはオオタチのフィンとボスゴドラのアルス、 オルファ「他のみんなは?」 アルス 「まだ寝ていますよ」 フィン 「しばらく起きないんじゃない?昨日遅くまでゲームしてたみたいだし」 オルファ「ああ、この前買ったやつか」 フィン 「そうそう、全く何やってんだか」 オルファ「ははっ、まぁそのうち起きるだろ。すぐ朝食作るからちょっと待っててくれ」 そう言うと俺は朝食の準備を始めた。 料理も出来上がり、盛り付けを始めようとしたとき 廊下の方からバタン!という音と、「ひゃんっ」という悲鳴が聞こえてきた。 フィン 「あ、セレン姉が起きたみたいだね」 オルファ「・・・だな」 アルス 「分かりやすいわねぇ」 オルファ「アルス、ちょっと見てくるからこっち頼む」 アルス 「分かりました、オルファ様」 フィン 「僕もお手伝いするっ」 セレン 「う〜、いたた・・・」 ミル  「だ・・・だいじょうぶ・・・?」 ドアを開けると涙目になりながらおでこをさすっているサンダースのセレンと それを見ておろおろしているミロカロスのミルがいた。 オルファ「いつもの事だが・・・大丈夫か?」 セレン 「うん・・・おはようマスター」 ミル  「あ、・・・おはよう・・・ますたー」 オルファ「はい、おはよう・・・っと、あとの二人は?」 セレン 「ん〜、まだ寝てたよ」 ミル  「きのう・・・2じまで・・・ゲームしてた・・・」 オルファ「2時って・・・すでに昨日じゃなくて今日だな」 俺は驚くというよりあきれる。 セレン 「だってレーナ姉がむきになっちゃって・・・」 オルファ「ああ、レーナは負けず嫌いだからなぁ」 ミル  「けっきょく・・・セフィーおねえちゃんに・・・かてなかったけど・・・」 オルファ「そうか・・・まぁいいや、じゃあ俺は二人を起こしてくるから、向こうを手伝ってあげてくれ」 セレン 「は〜い」 ミル  「・・・うん」 オルファ「セフィー、レーナ、そろそろ起きろ〜」 俺は寝室のドアを開けながら言う。 うちでは『一番広い部屋に布団を敷き詰めて雑魚寝』になっている。 もっとも全員に部屋を割り当てるほど家が広くないだけだが、 本当は俺は他の部屋で寝るつもりだったのだが、レーナとアルス以外に反対され、 結局一緒に寝ている。 レーナ 「ん〜、おはようオルファ」 俺の声で起きたのか、ギャロップのレーナがぼーっとしながら起き上がった。 レーナ 「頭痛い・・・」 オルファ「まったく、2時までゲームなんかやってるからだぞ」 レーナ 「それは・・・ごめんなさい」 オルファ「まぁいいよ、それよりもう朝食だから先行ってて」 レーナ 「うん・・・」 さて、あとはセフィーだけか オルファ「セフィー、そろそろ起き――」 セフィー「えへへ〜、もう起きてるよ〜、お兄ちゃん♪」 振り返ると、トロピウスのセフィーが笑いながら立っていた。 オルファ「うおっ!・・・って驚かすんっ・・・・・・・・・」 セフィー「んっ・・・・・・えへへ〜♪、おはようのキス〜♪」 オルファ「ちょっ・・・」 セフィー「じゃあわたし先に行ってるから〜、早くきてね〜」 セフィーはそういうと部屋から出て行ってしまった。 突然の事に呆気にとられる俺、 ようやくわれを取り戻すと、ため息をつきながら笑った。 オルファ「ふぅ、まったく」 オルファ「よし、みんなそろったな、それじゃ」 みんな 『いただきま〜す』 セフィー「えへへ〜、はいお兄ちゃん、あ〜ん」 ミル  「・・・ま、ますたー・・・ミルも・・・///」 フィン 「へへ〜ん、もーらいっと」 セレン 「あっ、それわたしの・・・きゃんっ」 アルス 「あらあら、大丈夫?」 レーナ 「ちょっとあんた達!少しは静かにしなさい!」 いつもと変わらない、いつも通りの朝。 うん、きっと今日もいい日だろう。