…色々あって夜空を飛んでる訳なのだが… セリス「ねぇってばっ!!」 …夜になるとセリスの性格が変わるのを忘れてた訳で…。 リオ「…何だ?」 問いかけには応じなければな…我は一応…魔王だし。 セリス「私とリオは何処に向かってるのかな?」 リオ「…学園だ。」 セリス「そうなんだ!楽しみだなぁ〜学園っ♪」 …何でこう…夜になると性格が一転するのだろうか。 我は研究したいぞ。 変態的な意味では無くてな。 リオ「プレリーム。」 セリス「何〜?」 リオ「何でプレリームは、夜と昼で性格が一転するのだ?」 プレリームというのは、明るい性格のセリスの銘…と言っても、我が勝手に付けたのだが。 セリス「ん〜、昼の記憶は…無いよ?」 セリス「えと…性格が一転しちゃうのは…何でだろうね?」 …我の予想は「天魔事件」が原因だと検討をつけているのだが。 詳しく解明出来ていないので、我が研究者共に解明を急がせている。 リオ「…そろそろ…だな。」 セリス「…?」 セリスは我を首を捻らせながら見ている。 セリス「何が、そろそろなの?」 リオ「学園の中庭で着陸するから、準備しとけ。」 セリス「「はーいっ♪」 …急降下するからな…。 リオ「急降下するぞ!!」 セリス「ういっす!!」 我等は学園の中庭に急降下した。 …。 7分後。 目の前には、学長が用意した学園関係者がいた。 リオ「…少々、頭を地面に打って気絶したが…まぁ、どうでも良いか。」 セリス「う〜…頭が割れるかと思った。」 ????「…予定より4時間も遅れて登場するとは…。」 リオ「すまない…ゴミ処理場に転移してしまったんだ。」 ????「まぁ…良いだろう…学長室に即刻転移せよ…と学長が仰っていたぞ。」 リオ「…ふん。分かっている」 セリス「…?」 …さて…と、学長にどんな言い訳しようかな・・・。 リオ「おい、プレリーム!!」 セリス「…ぇ?」 頭に結構、強い衝撃を喰らった所為なのか、プレリームはボーっとしている。 リオ「学長室に転移するから、我の近く…20cm以内に来い。」 セリス「…うん。」 プレリームは…よろよろと我の元へ、やって来た。 …看板がある…学長が用意したのか? リオ「…む…夜間は防衛魔導システムが学園校舎外は作動していて、魔術が使えないだと…!?」 …また理術か…仕方ない…やるか。 リオ「我、名をリオ・ヘスティミア。理と法…全と一を統べる使い手となりて我等を移送せよ!!」 転移開始。 3秒後。 〜学長室〜 リオ「…ざっとこんなもんか。」 セリス「う〜…頭が痛い〜。」 タクト「俺はタクト・フォーヴァン・ゼクター。…ようこそ、俺の学園へ。」 このタクト・フォーヴァン・ゼクターと名乗る奴が学長なのだろう。 魔力が測定値不能なので、すぐ把握できる。 リオ「貴様が学長か。」 タクト「そうだが。」 リオ「約束通り、我等に一室…学園内に暮らす部屋は手配したのか?」 部屋の手配してくれなければ…この異世界に我等2人の暮らす場所は無い。 タクト「あぁ…手配はしたぞ?」 リオ「助かる。」 セリス「質問いいですか〜?」 プレリームが何か言おうとしている…質問…何だろうか。 セリス「お風呂とキッチン、洗面所って付いてますか〜?」 …何を言い出すんだ、お前は。 タクト「…暮らすに足る物は、俺が全て手配しておいた。安心しろ。」 セリス「わぁ〜♪有難うございますっ!!」 …そうだ、我も聞きたい事がある。 リオ「何故、貴様…我が理術を使えると知っている?」 タクト「…あのゴミ処理場に。監視カメラを仕込んどいたからだ。」 何という…。 タクト「貴様等の学室番号は7806BHだ。」 学室番号7806BH…ふむ。 タクト「早く行け…俺は忙しいんだ。」 リオ「承知した。」 〜廊下にて…。〜 リオ「恐らく…780階の6号館…BHの部屋だな。」 セリス「エレベーターで行くのでしょうか?」 リオ「いや…転移装置か何かで行くのだろう。」 ちょっと、指定範囲詮索魔術でも使うか。 リオ「我、名をリオ・ヘスティミア。魔と知…天と地を統べる使い手となりて我の学室を詮索せよ!!」 …さて、暫し待機だな。 1時間46分後。 リオ「あった。」 セリス「どんだけ学園内…広いんでしょうね。」 そう言えばそうだな…最上階が知りたいが…それは、明日詮索すればいいか。 リオ「詮索し、場所も特定化終了。転移魔術を使うからプレリームよ…分かってるな?」 プレリームは我の近くに寄って来た。 ふむ…ではいくぞ。 リオ「我、名をリオ・ヘスティミア。魔と知…天と地を統べる使い手となりて我等を学室へ移送せよ!!」 …2秒後。 リオ「転移場所登録…と。」 転移場所を登録していけば、即座に転移出来る様になる。 ????「ふん、ふ〜ん♪」 …何か居る。 ????「あ〜、新入生のリオ君にセリスちゃんね?」 リオ「誰だ貴様!!」 ????「ん〜、私の名はセリア。セリア・ヴァード・ザン・キルヴォストよ。」 …我が幼い時、童話でよく聞いた名だな。 確か…”聖刻金色の魔王”で…学長を軽く凌ぐとか聞いたぞ。 リオ「…で、魔王が何か用か?」 セリア「掃除しといたから、部屋が汚れたら私に言ってね〜♪それじゃ!!」 そう言った後、セリアと名乗る女は転移魔法で消えた。 リオ「…寝るか。」 我は即効で寝ることにした。 Zzz…。 セリス「むむ…私はシャワー浴びてから寝よっと♪」 …その後、セリスは即効で就寝した。 さて、やっと学園生活が始まるぞ。 どんな事になるのやら。 三章に続く。